「1万オーラムだ。」
「フルブライトはこんなこと言わない」と思われた方、その通りです、すみません()
今回はロマサガ3の仲間随一の豪商・フルブライト23世について語ります。
フルブライト23代目
弱冠23歳にして大商会会長の彼。身なりはゴージャスで成金っぽいですが23代続く名家の生まれ。そして作中を観る限りよく居る頼りないボンボンの跡取り息子、という訳でもなさそう。
この若さで後を継いだのは先代が早くに亡くなったか、彼が有能でよほど見込まれてるかのどちらかでしょうか。
調べて気になったのが、フルブライト「23世」で作中「23歳」なんですね。フフッとなりました。スタッフの遊び心が垣間見えます笑。
23代目ということですが、一般的には1代30年で数えるらしいので、その計算で行くとフルブライト1世は約690年前ということになります。
今現在の日本で例えると鎌倉時代から続いているという事になりますね。そう考えるとすごい伝統ある家なんだなぁフルブライト家…。死食を二度も乗り越えている。
まあ1世から会社を営んでいたかは不明ですが、これほどの豪商ですから、少なくとも商売など今に続く事は確実にやっていると思われます。
地元・ウィルミントンとの関係について
トレードのデータによるとフルブライト商会は水運・銀行・建設の事業をしているらしい。流石世界一だけあって手掛けているのは大事業ばかり。
また世界的企業であるフルブライト商会、ドフォーレ商会、ラザイエフ商会はどこも銀行を扱っていますが、他の地方で銀行業に手を出してるのはピドナバンクとバンガードのみでした。しかしこの二社は規模からして地方の信用金庫みたいな感じだと思われる。
リアルでも金融業に手を出している大企業が多いことから見ても、やはり利益率がかなり高いんでしょうね(給料高いし)。だから上記の大商会は銀行業やってるんだろうな、とか思いました。
また彼の住むウィルミントンは「貿易でなりたつ町・陶器も有名」と紹介されています。
ウィルミントン拠点企業の主な取引品はコチラ。
物件名 | 取引品 |
ガーターティー | 茶 |
デマンダ陶器 | 陶器 |
ホテルバイロン | ホテル コスト |
コロンボ水産 | 魚 |
ウィルミントン造船所 | 船 技術 コスト |
チャールズ自由工房 | 武器防具 工芸品 技術 |
フルブライト商会 | 水運 銀行 建設 |
食料資源はありますが水産物とお茶だけだし、他の地方に比べると少し心もとない。後は殆ど工芸品が主力のようですね。
貿易が盛んな事とこれらを踏まえて考えると、ウィルミントンは資源が少ない地方という事が推察されます。日本と少し似ているかもしれません。
資源に乏しい町だからこそ、フルブライト商会は負けん気と知恵を使って大企業へと成長したのかもしれませんね。
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名前はまだない
表示名は全て「フルブライト23世」。
今まで気づかなかったけど、彼はファーストネームが明かされてないんですね。
何気にこういう所でも一族・名家を強調している気がします。これだけでも全然彼のプライベートが見えてこない、いやわざと見せないようにしているんじゃないかとすら思う。
他のサブキャラはファーストネームのみの苗字不明キャラが殆どで、逆にフルブライトのように「苗字だけ」明かされてるキャラは一人も居ない。
数少ないフルネームが明かされてるタチアナもこれまた大商人の家だし、多分これはスタッフの故意なんじゃないかなと思います。
要するに「フルブライト商会の当主である」ということをこれでもか! と強調したかったのかと。
それを際立たせたいが為に、他は全て削ぎ落としたようにも思える。
由緒ある王族のように、彼のアイデンティティはほぼ家柄にあると言ってもいいでしょう。
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報酬一万オーラムの理由を考える。
よく「報酬1万オーラムは安すぎる」「ケチ」だと言われていますが、私も同じ事を思っていたんですが……
しかし見方を変えると堅実と言えるんじゃないでしょうか?
元々主人公達は会社経営には縁のなかった人間です。
唯一ミカエルだけは会社経営以上の責任ある立場にいますが、それ以外はド素人と言って良い。
それにトーマス以外は彼にとっては縁もゆかりもない人間で、よく知らない他人に会社の経営を任せるのってかなりリスキーだと思うんです。
まあ親しい仲でも信頼しきれる訳ではないですが、それでも自分がよく知ってる人に任せたいのが普通ですよね。(そう考えるとよくやるな、フルブライト23世…)
それなのに手伝いとはいえトーマスの仲間というだけの素人に会社を任せたという点は、色んな意味で凄いと思うんですよ。
逆に主人公側が感謝しても良いくらいの話なんじゃないかと。(するべきとまでは言わないよ!)
また彼がベント家をかなり信用している証ともとれます。
報酬安いとはいえ、フルブライト商会のバックアップ付きだし、スキルも身につくし、そんなに悪い話ではないんじゃないかな? 失敗しても怒られないしね。
(…こっちは頼んでない!というプレイヤーの声が聞こえてきそう笑。でも断る選択肢もあるので、自由意思ですw)
彼はご縁を感じたんでしょうか? 中々ガッツがあるというか、漢気を感じます。
確かに経営ではリスクを取ってもチャレンジしなければならない場面も沢山あるので、そういう意味でフルブライトは元々肝が据わっていたのだと思います。失敗を恐れていては会社拡大は無理でしょうからね。
…………いや、でも何故16歳のサラに経営任せようと思ったのか。コレガワカラナイ。
若さを信じるフルブライト。若者の可能性を見出すフルブライト。
「オーラムは現代の日本円の価値と全く違うのかな?」とも思ったけど、
「いつもながら少ないが受け取ってくれ。」というフルブライトの台詞が存在するので、
やはりリアルの紙幣価値と大体同じと考えていいでしょう・・・。
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当然ながら成果に見合った正当な対価は支払われるべきですが、一般庶民がいきなり大金を手に入れるという事はある種の危険性も孕んでいます。
貴族のミカエルやモニカは大丈夫だろうけど、シノン組は庶民のうえ若いので不安が残る。ハリードはナジュ復興を目指してるのでまあいいとして…。
フルブライトもボンボンとはいえ馬鹿ではないでしょうからそれくらいは分かっている筈。
なので彼は堅実に考えて、見習いという事も含めたうえで報酬1万オーラムとしたのではないか、というのが私の結論です。そう考えると経営者としてまともだと思います。
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いややっぱり安過ぎるだろ、1万オーラムは。(本音)
〈完〉
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