つかまえたって言ったでしょ!
リブロフの家出少女、タチアナ。
初プレイ時は「なんだこの子…?」って感じでとっつきにくいなあと感じていました。見た目も奇抜だしね。可愛いけどね。
しかもパブで仲間から外せないし、当時外し方知らなかったんで、詩人と並んで頭を抱えるキャラのひとりでしたw
だから昔は好きになれなかったけど、彼女の事情とか色々知った今では、普通に好きなキャラになりました。
お菓子の名前でお馴染みの彼女ですが、なんと名乗る名前によって成長補正が違うという。
今調べて私も初めて知りましたが、皆さんご存知でしたか。
なんと「キャンディ」だと月術の成長補正が+4らしいですよ。凄いな。
私の場合は確か「スフレ」で連れ回していたと思います。お菓子の名前なんて可愛いよね。年頃の女の子らしくて。
「マドレーヌ」とかあってもよかったかも。笑
今だったら、偽名に「マカロン」もあり得るな。
「タピオカ」 ・・・・・は無いでしょうな。
名前といえば、ロマサガ3に出てくるキャラクターは基本的に皆ドイツ語名ですが
タチアナはじめラザイエフ家はロシア語名なんですよね。
長女ベラ、長男ニコライ、次男ボリス。リブロフという地名もロシア語系です。
もしかしたらリブロフはこっちでいうスラヴ系の文化を持った土地なのかも、という妄想が駆け巡ります。
篠原ともえ?
たまに『篠原ともえ』って言われてるのを見ますが、小林さんが参考にした可能性は十分あるのではないでしょうか。
シノラーっていうか所謂『青文字系』ですね。90年代後半ですから、丁度全盛期でしょう。
外見を見てみますと、肌の色も他のキャラと比べてかなり青白く(化粧か?)、眉毛は剃って先端だけ残している。
またグリーン系のアイシャドウでアンニュイな印象のメイクを施しています。
そして極め付きは、ピンク髪のサザエさんヘアー。
うん、超奇抜。 笑
思うにこのサザエさんヘアーが奇抜に見える一番の要因なんじゃないですかね。多分二つ結びだったらここまでじゃないと思う。
多分タチアナは女性人気のほうが高いのではないかと予想。
そしてタチアナは青文字系雑誌の読者ではないかと予想。 笑
『KERA』辺りが彼女の世界観にしっくりくるんじゃないでしょうか。
しかし今やすっかり青文字系雑誌は衰退してしまいましたねぇ。初めて青文字系の雑誌を読んだ時は個性的なファッションにとても驚いた記憶があります。
タチアナ系のファッションが好きな女の子は今何を読んでいるのか。
ってか、青文字系の衰退については今ここで書くことじゃないな。
偉そうに言える立場ではありませんが、私はタチアナのファッション、すごく好きですよ。
彼女のファッションは一見ど派手ですが、よく見ると他はインナーはじめ靴、巾着袋、腰の小剣、そしてクマちゃんに至るまで白or黒の無彩色で統一されているんです。
派手な原色の市松模様のコートと、モノクロのバランスが絶妙にマッチしているのではないでしょうか?
唯一差し色となる靴下はアイシャドウと同じくグリーンですが、これはコートのイエローの補色ですし、良いアクセントとなっています。
また彼女の髪ですが、あの極彩色のピンク色は自分で染めてますね、多分。笑
タチアナ以外に奇抜な髪色の人間は見かけませんし。ウンディーネぐらいか?でもウンディーネは魔力かなんかで説明つけられそうな気がするしなあ。
ロマサガ3の世界にカラー剤が存在しているかは微妙なところですが、昭和の時代はオキシドールで脱色していたとか聞くので、多分それでしょう。(適当)
ぱっと見は無秩序に見える彼女のファッションですが(笑)、実はとってもバランスがとれているなぁと感じます。小林さん、ホントにセンス良いなぁ。
小林智美先生のイラストって淡くて繊細なイメージがあると思うんですが、サガシリーズの画集を見ていると結構原色が多いというか、
意外と奇抜な配色のキャラクターデザインが多いんですよ。
これはゲームの実際の画面上で見映えするように、と配慮されているのが一番の理由ですが、
それでもやはり原色メインでかつお洒落にデザインするのって、かなりセンスが問われるのではないかと。
素人でも無難にまとまって見える無彩色系でデザインするほうが、まだ簡単だし楽だと思うんですよね。
だから小林先生は色彩感覚が豊かで、本当に良いセンスをされていると思います。すごいです。
アダルトチルドレン
タチアナの年齢は14歳で、思春期真っ盛り。
お化粧したりしているけれど、クマちゃんの人形を背負っていたり、
袖の余ったダボダボのコートを羽織っていたり、主人公に対する態度もやけにワガママで子供っぽかったりと、
実年齢に対してかなり幼く、なんともアンバランスな印象の彼女。
これは分かりやすく彼女の家庭環境の悪さが原因なんだろうなあ、と思います。
昨今ではアダルト・チルドレンという心理学用語や、機能不全家族などの名称が有名になってきていますが、タチアナはそれに該当するのではないかな、と考えています。
兄弟とは年が離れているようで、仲良しという感じではなさそう。
彼女だけ他の兄弟達とは母親が違うと推察されますが、その母親は当の実家にはおらず、
またクマちゃんを肌身離さず持っていることから、お母さんに十分甘える事が出来ずに成長したのかもしれません。
幼さが抜け切れていないのもここから説明がつくのではないでしょうか。
クマちゃんは現実でいう『ブランケット症候群』みたいなものかも。(スヌーピーにでてくる「ライナスの毛布」ですね)
家庭に居場所が無い辛さは想像を絶します。
彼女の場合はお家騒動で家出したようですが、リマスター版で壮絶な過去が新たに明かされたようで。
私はリマスター版は未プレイなのですが、詳細を読んで彼女のサバイバーっぷりに感服致しました……。
ED後、彼女はどうするんだろうなぁ。実家には戻ったんだろうか。
私的にはあんな家庭無理して戻らなくてもいいんじゃないかと思ってしまうけれども。
考えたんですが、同じく帰る場所のないハリードと旅を続けるのがベストではないでしょうか!(無責任)
そしてハリードと共にナジュ王国を再興させる、というシナリオw
タチアナ、最終的にナジュ王国の貴族になってたりしてね。w
ラザイエフ家の家業継ぐよりいいかもしれないな、こりゃ。
2021.08.30
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